月経痛(生理痛)や排卵時の痛みを『病気じゃないから』と我慢する女性が多いようですね。しかし、痛みがひどくて眠れない・立っていられない・仕事にならないなど、生活や仕事に支障が出る場合は放っておかないほうがよいです。
痛みがひどい場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が潜んでいる可能性もあります。
子宮内膜症は不妊症の原因にもなりますので、早めに婦人科を受診してください。
月経痛(生理痛)の原因は①子宮内膜に含まれるプロスタグランジンという子宮筋を収縮させる物質が引き起こす痛み、②子宮口が狭く、経血を押し出す時の子宮のれん縮による痛みと、大きく2つに分けられ、その日の体調やストレスの程度などによっても痛みの感じ方は変わります。
特に出産経験のない若い女性では、子宮口が狭いことにより経血を押し出す痛みを強く感じることが多いのです。
『生理前になると・・・』
イライラする
気分が沈む
怒りっぽくなる
乳房が張る
下腹部が痛くなる
むくみが出る
月経がはじまる前、2~10日くらい前から始まる不調を月経前症候群といいます。
生理前になると、訳もなくイラついたり、頭痛や腹痛など、不調を訴える女性は少なくないです。軽いものも含めて、女性の30%くらいにみられる病状で、身体的には、下腹部痛、乳房痛、頭痛、むくみなど。精神的にはイライラ、気分の落ちこみなどですが、月経が始まるとこれらの症状は軽減します。
排卵後のホルモンの大きな波が原因と考えられ、ホルモンの変動を軽減するピルが有効です。
子宮の筋層内に子宮内膜が入り込み、子宮壁が肥厚したものです。月経痛(生理痛)がひどく、月経量も多くなります。
子宮筋腫とは、良性のこぶ(筋腫)が子宮にできる病気です。筋腫自体は小さいものを含めると、35歳以上の女性の5人に1人はもっているといわれています。
子宮筋腫は良性なので、必ず手術をして取らなければならないものではありません。
妊娠に合併した場合は早産のリスクもありますので注意が必要です。
過多月経やひどい月経痛(生理痛)の人はピルを含めた薬物療法で症状を緩和することも可能です。
医師とよく相談して下さい。
月経痛(生理痛)が重い
経血量が多い
拝便痛がある
性交痛がある
【原因】不要になった内膜がはがれ、血液と一緒に排出されるのが月経。その内膜が子宮以外の場所に現れ、月経のたびに反応して、そこから出血したりするのがこの子宮内膜症です。
内膜が子宮以外の場所に現れる理由ははっきりとわかってはいませんが、経血が逆流するため、との説が有力です。不妊症の原因にもなるので、まずは一度、婦人科を受診しましょう
月経痛(生理痛)がひどく、日常生活に支障があるものを月経困難症と言いますが、我慢せず、早めに痛み止めの薬を飲むことが大切です。
毎月ひどい月経痛(生理痛)があるなどの時は、放置しないで下さい。
将来、子宮内膜症になる確率が高いと言われています。
月経痛(生理痛)に痛み止めが効かないときは「低用量ピル」がお勧めです。低用量ピルは避妊目的の薬ですが、いわゆる副効用としてのメリットが多彩です。排卵を抑え、ホルモンの変動をおだやかにし、月経が軽くなります。低用量ピルの服用によって、月経に振り回されない生活を手に入れましょう。
低用量ピルは飲み続けることで、子宮内膜症や子宮体がん、卵巣がんの予防、不妊症のリスク軽減にも役立つことが分かってます。低用量ピルは女性の強い味方となるものです。
ー過多月経
ー月経痛(生理痛)
ー月経不順
ー月経前症候群
ー排卵痛
ー鉄欠乏性貧血
ー卵巣癌・子宮内膜癌
ー骨密度の低下
ー子宮内膜症
しのざきクリニックは、
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女性ファッション誌 や女性週刊誌、子育て本などで多数のコラムや女性の病気などについて執筆。若年層から高年層まで幅広く支持されている。
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